人は電気で動く!

人体 主要な筋肉
人体 主要な筋肉

人は自然な生命体ですが、実は人工的なサイボーグのように電気で動いています。。。

なんて言うと、まさかと思われる方もいらっしゃると思います。

ところが、実際に本当なのです。

 

まず、皆様にお聞きします。私達の健康に最も大事な人体にあるモノを挙げてみて下さい。

 

神経、脳、五臓六腑・・・?

私は細胞を挙げます。(ひねくれているわけではありません。。。)

上記のモノも全て細胞が基になっています。(神経⇒神経細胞など)

 

なぜなら、私達の細胞がそれぞれの役割を的確に実行することで、私達は一つの集合生命体として生き続けることが可能だからです。

 

では、私達の細胞がそれぞれの役割を的確に実行するために必要なモノは何でしょうか?

 

答えは一つではありませんが、ここでは電気のちからとさせてもらいます。

酸素、水、栄養・・・?

どれも必要ですが、それらはどちらかと言えば、細胞の個体レベルの維持です。

私達が一つの集合生命体として生き続ける為には、細胞間の連携が必要になってきます。

その連携の為に、電気のちからが必要なのです。

 

電気のちからで生きていることは、私達、人類だけでなく、植物、ミジンコのような単細胞生物、バクテリアのような原始生物など生物の基本原理なのです。

 

電気のちからとは、何でしょうか。

それは、細胞の膜電位というシステムを指します。

この膜電位というシステムにより、細胞は個体レベルの活動だけでなく、

細胞間の連携を必要な時に、すみやかに、連続的に行うことが可能になっています。

 

膜電位とは、細胞の内と外で生じる電位差のことです。

電位差があるとは、片方がすべり台の上にいて、もう片方がすべり台の下にいることです。

つまり、電位差を利用すると、以下のような利点があります。

細胞の個体レベルでは

・細胞の内と外とで必要なモノ(タンパク質)と不必要なモノ(老廃物)を

 すばやく、適切に輸送する

 

細胞間の情報伝達といった連携面では、

・たとえば、神経細胞からの信号伝達による筋肉の収縮、弛緩をすばやく、適切に行う

 (危ないと思った時に速やかに回避行動ができるなど)

 

静止膜電位
静止膜電位

膜電位のメカニズムとして、たとえば、私達の体にはナトリウムーカリウムポンプという膜電位による輸送ポンプシステムがあります。

このシステムは、私達の体に必要なアミノ酸などの輸送や、細胞内の含水量などを調節する非常に大事なシステムです。

非常に大事なので、私達の体で作られるエネルギー、ATP(アデノシン三リン酸)を30%(神経細胞では70%)を代償にしてでも、システムを維持しています。

 

このシステムは、1回毎に細胞の外に3個のナトリウムイオンNa+を排出し、2個のカリウムイオン2K+を細胞の内に取込みます。

(3個のプラスイオンをOut、2個のプラスイオンをIn)

つまり、正電荷(プラスを帯びた電荷)を毎回1個づつ、細胞外に放出します。

そうすると、細胞内は毎回1個づつ、プラスが少なくなる為、マイナスになっていきます。

その結果、細胞内はマイナスにどんどん進み、細胞外はプラスにどんどん進んでいき

細胞の内と外で電位差が発生します。

 

この電位差とは、どのくらいの差があるのでしょうか。

電位差には、大きく分けて次の2つのケースにより、値が違ってきます。

 

① 細胞に刺激がなく、通常運転している場合(静止膜電位)

  イメージとして、細胞が個体レベルとしての活動を続けている

  平均してー70mV (エネルギーの産生、自身の生命活動の維持)

 

② 細胞に刺激があり、他の細胞に信号を伝達する必要がある場合(活動電位)

  イメージとして、細胞が自身の受けた信号を伝達する連携の場面  

  平均して+30~40mV

活動電位
活動電位

2つのケース(静止膜電位と活動電位)の内、細胞が自身の信号を情報伝達する場合は

活動電位が発生します。

この活動電位がどんどん隣や次の細胞に伝播、伝達していくことで、私達の体は

目的に応じた行動をとることが可能になるのです。

 

例えば私達が運動をする時に、以下のようなプロセスをとります。

①まず、大脳が運動指令を出します。(司令官、どこの身体部分を動かせと指令)

②小脳が運動の調節を行います。(作戦司令部、どのように?どれだけ?など)

③運動神経が活動電位を利用して、信号を各部の筋肉を司る場所まで伝達します。

 (伝令役、各部隊長まで作戦司令部の命令を伝達)

④カルシウムイオンが放出され、筋肉のすべり運動(収縮運動)が発生します。

 (各部隊長が部隊に命令し、部隊が実際に行動をおこす)

 

話は私共、バウビオロギーの測定指針と移りますが、

上記の膜電位という、私達の集合生命体を維持するために必要不可欠なシステムは

値としては、ー70mV(静止膜電位)~+30mV(活動電位)という、極めて

狭い値(100mVの間)を利用することでシステムとして成り立っています。

 

ところが、現在の私達の日常環境において、電磁波の影響はこのような100mVといった狭い値を無効にしてしまう程、大変大きな影響を私達に与えています。

 

そこで、バウビオロギー測定技術士は私達に非常に大事な膜電位のシステムを

正しく、かつ永続的に稼働させるため、身体にかかる電位差(身体電圧)を寝室においては、50mVを目安としています。(睡眠中は身体の抵抗力がダウンするため)

この50mVという値は、システムが利用する狭い値(100mV)以下なので、

システムを正しく稼働させるために守るべき指針値として策定されました。

 

このように、私共、バウビオロギー測定技術士は物理的な見地からのみならず、

生物学的、医学的な見地からも、多方面にわたる多種な健康への取り組みを

具体的に取り入れながら、日々、活動しています。

私共、バウビオロギー測定技術士は健康への総合的な診断を重視します。